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点検員の備忘録+

このページは橋梁点検員が普段現場で感じたことや、新しく得たことを記録し、書き留めておく為のものです。

橋梁点検員に求められるもの?

橋梁点検員ですから、土砂を撤去したり、植生を撤去したりしますよね。
部材の状態を見るために、必要なことですから。(真夏の撤去は汗だくで大変ですが。。)

 

応募者の面接時に、どんなことをするんですか?との質問に、困る時があります。

予告看板を付けに行ったり、道路使用許可をもらいに行ったり、実は点検作業以外の作業も多いです。

 

調書取り纏めは、自分が採取したデータを基に、成果品に反映させる最も大事な作業です。

写真台帳や損傷図で、非効率といわれても、やはりこだわりを持つことは、土木技術者としては必要なことだと考えています。
点検現場にいない元請けさんや、発注者に、橋の状態がわかるような調書を作らないといけません。

過年度よりも精度の高い成果品を届けることが大事だよ。と、私にこの仕事を教えてくれた師匠が、よく言っていました。

 

近年はAIの発達により、各社様々な工夫を凝らしているみたいですが、やっぱり最後は人の目、人の作業が大切になります。
(そこは点検作業も同じかもしれませんね)

AIは土木技術者ではないですし、所見を任せることは出来ません。作業の効率化として捉えるのがいいような。

 

 

さてさて、ようやく本題です。

たまーに、塗膜採取だけのご相談を受ける時があります。

経験上、マニュアルから仕様書から、結構矛盾合戦になるのが塗膜調査。。
(そもそもマニュアル自体が矛盾だらけではないでしょうか?)

普段は橋梁点検員として無数の桁下に潜っていても、試験関係はプロにお任せすることが多く、普段作業する側ではないのでイメージが湧かない。
乾式でカリカリ削ったこと数回… んー、結構大変ですね。

 

そもそもの目的とはなんぞや?

有害物質含有塗膜の塗替え塗装においては、作業者の健康への影響や
周辺環境の汚染を未然に防ぐために厳重な対策を求められると共に作業に伴い
排出される有害物質を含んだ廃棄物の適切な処分も必要となる(マニュアル第2章2.1の項目から一部抜粋)

 

んー…ふむふむ。ちょっと難しいですね。

 

 

・乾式
工具等を使用して物理的に採取、粉塵が発生する
グラインダーなどを使用することで比較的早く採取できる
※塗膜以外の物質を排除して採取することが重要
埃や錆が多く入っていると分析資料として扱われない場合もあるので注意

・湿式
剥離剤を使用して採取する
粉塵が発生しにくいが、剥離剤によるばく露の危険性がある
※採取に時間がかかるので、前日に剥離剤だけを塗りに行く…とかもしてましたね

 

・含有量試験(鉛・クロム・PCB)
作業者の健康への影響の有無を把握する

 

・溶出試験(鉛・六価クロム・PCB)
廃棄物の適切な処分方法を検討する

 

 

マニュアルによると・・・

「重金属溶出試験では、乾燥塗膜で50g以上あることが望ましく、余裕を見て100g程度を目安に摂取するとよい」

 

含有量試験の検体採取量の記述が見当たらない・・・

手慣れている方でしたらそうでもないんでしょうけど、
普段は橋梁点検員な私が100gの採取お願いね!って言われると、結構大変です。

 

 

第7章によると…
「分析塗膜の量は、含有分析20g以上、溶出50g以上が好ましい」

目安100gじゃなくなってる…

 

 

これ、実はマニュアルが結構混乱を招くような記述になっているんですよね。

PCBに限ってはもっと混乱します。(私の場合)

 

 

適用図書を守ろうとすると矛盾が発生しがちなのが塗膜調査です。

発注者側はマニュアルに沿って仕様書を作成するので、当然矛盾点が多くなりますね。

 

実際の採取量の考え方は?

含有量試験は3項目全体での採取量として考えます。
マニュアルに鉛・クロムは20g以上と記述されていますのでPCBも同様に考えると
3項目で30g以上が最低限必要な検体量になりますね。

但し、分析会社によって検体量を多く求められる場合もあるので含有量試験用の検体量は
50g以上あれば安全ラインかと感じます。(個人的な見解です)

 

 

塗膜調査は、平成後半より注目されるようになったと聞いていますので、
比較的新しいカテゴリーであると言えますね。

 

 

長くなったのでいったん終わります。